送水管は,ポンプ場より配水塔にいたるもので,高区配水塔と低区配水塔と2系統がある。
高区配水塔用は,内径18吋の鉄管で,延長392間余あり,途中に10吋泥吐1か所・排気弁1か所そして18吋制水弁2か所を設ける。
低区配水塔用は,内径14吋の鉄管で,延長2,927間あり,途中に8吋泥吐2か所・排気弁2か所と14吋制水弁3か所を設ける。
配水管も高区給水地区系と低区給水地区系がある。その配水管の延長は表のようであり,全体で18里24町30間4となる。配水の本管である口径18吋から8吋が全体の26.2パーセントで,同支管とされる6吋から3吋は73.8パーセントを占める。とくに,口径4吋の配水管が2万1,525間3と全体の53.2パーセントを占めて,重要な配水管網となっている。
高区と低区との関係では,配水管全長の57.9パーセントが高区給水地区に,42.1パーセントの1万6,979間4が低区給水地区に布設される。
配水本支管の布設計画網は,図のようになっている。そして,消火栓が,街路の交叉点や約50間の間隔で設置される。口径4吋以下の配水管には単口のもの221個,6吋以上の配水管には双口のもの218個,合計439か所に作られることになった。なお,実際の消火活動のとき水圧が不足した場合には,制水弁の開閉によって圧力を調整できるシステムになっている。