3 理想的な水

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 水道水について,市は県衛生課と市内の薬剤師谷川清氏に,水質検査を依頼した。両者は5月14日から始めて,その分析結果を27日に提出した。

 県衛生課の報告書には,採水は5月11日で,その日の気温22度,水温が14度6分であった。外観は無色澄明で臭味なく,反応は中性で,硫酸が小量認められたが,硝酸と亜硝酸の反応はなかった。また,アンモニヤの含有もなく,タロールは1リットル中8.1535ミリグラム,カメレオン消費量は1リットル中2.568ミリグラムとある。

 なお,谷川薬剤師の水道協会協定の給水試験法により分析した結果は,県衛生課のものとほぼ同一であるが,鉄分や病源性バクテリヤもなく,水の硬度は1.4と報告している。

 これら報告を受け取った水道部では,水道協会の基準よりすれば水戸市の水道の水は理想に近い良水であると自慢した。


昭和7年5月29日「いはらき新聞」


当時の飲料水基準の1例