1 水源について考えよう

22 ~ 23

わたしたちの毎日のくらしをささえている水は,どこからくるのでしょうか。


〇 水の出発点

 水道の水の出発点を「水源(すいげん)」といいます。水戸市の水源は水戸の北部を流れる那珂(なか)川です。その那珂川の始まりは,茨城県(いばらきけん)のとなり,栃木県(とちぎけん)那須郡(なすぐん)の那須(なす)岳(だけ)にあります。

 山に降(ふ)った雨が地面にしみこみ,そのしみこんだ水が集まって,やがて小さな川となります。始めは細く小さな川だったものが,だんだんと流れる水の量(りょう)がふえて,大きな川になっていきます。

 水はわたしたちのところに来るまでに,長い長い旅をしてきているのです。


水戸の水源,那珂川


〇 水源を守ろう

将来(しょうらい)も変わらずおいしい水を飲むためには,このきれいな水源をわたしたちが守っていかなければなりません。水と緑を守るために,ゴミを捨(す)てたり,汚(よご)れた水を流したりしないように,一人一人が気をつけましょう。


毎年7月に行われる那珂川クリーン作戦(せん)


那珂川・水の旅

那珂川は栃木県那須郡の那須岳が始まりです。那須平原に出た後,茂木町から茨城県を越(こ)え,常陸大宮市(旧御前山村)にいたります。その後,緒川,藤井川と合流して水戸へ流れ,さらに桜川と合流します。河口付近では涸沼川と合流し,最後(さいご)は太平洋へと注ぐ,150キロメートルの美しくゆたかな河川(かせん)です。