徳川光圀(義公)

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日本で十八番目の水道としての「笠原水道」は、藩の礎を築くために二代藩主・光圀の命により寛文三年(一六六三)に完成。その後、三百年にわたって涸(か)れることのない清らかな水は、人々の喉をうるおし、生命を健やかに育んできた。藩主たちの先見の明によって水を制した偉業は、今なお、この地を静かに潤している。さて、その光圀といえば、広く映画やテレビでお馴染みの「水戸の黄門様」である。勧善懲悪の旅をするこの物語は、もちろんフィクションであるが、実際の水戸光圀とはどんな人物だったのだろう。