「水戸市航空写真」（昭和20年・21年　米軍撮影）

　太平洋戦争は、昭和２０年８月１５日に終戦を迎えますが、水戸市はその終戦間際の昭和２０年８月２日未明にアメリカ軍の大規模な空襲を受けました。空襲は８月２日午前０時３１分から同２時１６分までの約１時間４５分続きました。爆撃の高度は約３，７００～４，６００メートルで、投下された爆弾の合計は、約１，１４５トンにのぼりました。この空襲で水戸市街のほとんどは焦土と化し、死者は３００人を上回りました。
　この写真は、水戸市立中央図書館と水戸市立博物館が所蔵するもので、空襲前に撮影されたもの２０枚、空襲後に撮影されたもの１２枚で戦災を記録した貴重な資料です。
　航空写真の一部について、時期が近い地図「水戸市平面図（昭和９年）」でおおまかな撮影箇所を示しました。
　※地図上の撮影箇所の位置指定について、人的作業であること、撮影角度による拡がりがあること、などにより、枠の幅や位置に多少の相違があることをご許容ください。