解題・説明
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⑤昔から水戸では祇園まつりには上河内の素鵞神社から、旧金町、泉町、旧鉄砲町と年番でみこしが渡御する習わしとなっている。これを天王さんのみこしというが、今では交通事情もあって神様も車で渡御という味気なさ。これが大正から戦前にかけては威勢のいい若者が近隣から集まり、市内は旧馬口労町から大工町、泉町、旧鉄砲町ともみ歩いたもの。ところが、このもみかたが今とはまったく違ってたいへんな暴れみこし。どの町にも一軒くらい、いつももみこまれる家があって、これを押える巡査も命がけ。写真でも白服の巡査がみこしを取り囲んでいる。みこしの後ろの角が現在の茨城いすゞ本社の位置である。
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