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夏目漱石書簡
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明治40年(1907)
六月四日(火)
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[表]
明治四十年 六月四日 火 午後五時―六時
本郷森川町壱番地宮裏
小吉館
小宮豊隆様
本郷西片町十ロノ七
夏目金之助
[裏]
廣告今日から愈虞美人草の製造にとりかゝる。何だかいゝ加減な事をかいて行くと面白い。
僕の顔を高等官一等とは恐れ入つた。どうか猫をかく様な顔付に生れたいものだ。金子堅太郎君は親任官であつたかな、君。金堅君を下る事一等の顔になつちまつた。ほめられたつて感謝は出来ない。