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夏目漱石書簡
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明治40年(1907)
十二月十六日(月)
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[表]
明治四十年 十二月十六日 月 午後零時―一時
本郷森川町壱小吉館
小宮豊隆様
牛込早稲田南町七
夏目金之助
[裏]
ケラーの小説を十円で御求めの由ケラーと(は)何者なるや一向存ぜぬ名前に候。近頃は妙な名前がポツポツ出て来て時々寝耳を驚かし候よくなき事に候。クツの紐御求め被下候由、哲学雑誌も御買被下難有候。小生矢張り執筆中。毎日二三回かく予定
文債に籠る冬の日短かゝり