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夏目漱石書簡
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明治44年(1911)
六月九日(金)
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[表]
明治四十四年 六月九日 金 午前五時-六時
本郷森川町壱小吉館
小宮豊隆様
牛込早稲田南町七
夏目金之助
[裏]
カツテ正誤を頼んだ所は
○薫風南より来て殿閣微凉を生ず(殿角は誤)
○應無所住而生其心(應無の二字の所が何とか傾倒してゐる由(而は入れても入れなくてもよし)
○懸崖に手を撒(サツ)して(向ふの校正の通り撤にあらず)