第1図 豊津町の位置
地形的には豊津町は、英彦山・犬ケ岳山塊から流下する今川、祓川の中下流域に広がり、それらの河川が山地を離れて、行橋平野の低地部に入る、まさにその境界部に位置する。その地形的位置から主として祓川が形成する扇状地の扇頂部から扇央部にかけての一帯に位置する。その意味では、町域は行橋平野の一部を占めるということができる。
豊津町には豊前国分寺が置かれ、古代の豊前の国の中心であったが、それは高燥な地形上に位置することで、河川の氾濫などの自然災害から守られた、立地上の有利性に基づくものであろう。