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三 弥生時代

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 豊津町における弥生時代の遺跡は、『豊津町誌』(一九八五)に詳細に記載されている。荒谷池遺跡、大正池遺跡、台ヶ原遺跡、巣鳥池遺跡、豊津高校庭遺跡、新村ノ上遺跡、川ノ上遺跡、下原遺跡、上原遺跡がある。
 このうち、下原遺跡は低位段丘面上、川ノ上遺跡と上原遺跡は中位段丘面上、荒谷池遺跡、台ヶ原遺跡、豊津高校庭遺跡は高位段丘面上、新村ノ上遺跡、浦ノ谷池遺跡は花崗岩からなる丘陵地に位置している。消滅した遺跡も含めて若山遺跡、長養池底遺跡、荒谷池遺跡の池底部、頭無(ずなし)池遺跡、大正池遺跡、巣鳥池遺跡は、いずれもより高位の地形を開析する開析谷の谷底から谷壁緩斜面にかけてみられる遺跡で、これらは湧水や谷底部の谷川の存在が、集落の立地を規定しているものと考えられる。