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(1) 福岡県の降水量分布

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 メッシュ気候値による福岡県の年降水量と、一月(冬)、四月(春)、八月(夏)、一〇月(秋)の月降水量の分布を第14図に示す(福岡管区気象台、一九九〇)。
 

第14図 福岡県の月降水量の分布
(福岡管区気象台 1990)

 年降水量は、県の北部沿岸や筑豊地方・周防灘沿岸は一五〇〇~一八〇〇ミリメートル(福岡は一六八九ミリメートル)で最も少ない。筑後地方は一八〇〇~二〇〇〇ミリメートルである。山沿いでは二一〇〇ミリメートル前後、山地は二四〇〇ミリメートル以上に達する。
 一月は地域差が少なく、平野部は六〇~九〇ミリメートル、山沿いで一〇〇ミリメートル、山地は一〇〇ミリメートル以上となり脊振山の一四〇ミリメートルが最も多い。
 四月になると、福岡地方と筑豊地方が一五〇~一八〇ミリメートル、北九州市は一八〇ミリメートル前後である。また、筑後地方は北部で一八〇ミリメートル前後、中部より南では二〇〇ミリメートル前後と、他の平野に比べ多くなっている。山沿いは二〇〇~二二〇ミリメートル、山地は二四〇ミリメートル以上となる。
 盛夏期の八月は、県東部の周防灘沿岸や北九州の沿岸で最も少なく、一三〇~一六〇ミリメートルである。福岡地方や筑豊地方は一六〇~一九〇ミリメートル、筑後地方は一九〇~二〇〇ミリメートルとなっている。山沿いは二二〇ミリメートル前後、山地は三〇〇ミリメートルを超える所がある。
 十月は筑豊地方から県の東部にかけては、八〇~九〇ミリメートルと最も少ない。そのほかの地域は九〇ミリメートル前後、多い所で一〇〇ミリメートルくらいである。山沿いから山地は一〇〇ミリメートル、多い所では一三〇ミリメートルを超える。