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細石刃の文化

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細石刃は長さ三~四センチメートル、幅〇・五センチメートル前後の薄い板状の石器で、骨などで作った槍先の側縁に細い溝を彫り、そこに数本並べて埋め込んで使用する。細石刃文化は日本だけでなく、中国東北部からシベリアにかけてよく発達した。細石刃を作るには、まず母体となる細石核を製作するが、北部九州では野岳型・福井型などのタイプの細石核がある。福井型細石核は隆線文土器などの縄文時代草創期の土器とともに出土する場合がある。この細石刃文化をもって旧石器時代が終焉(えん)し、新しく縄文時代が始まるのである。