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目次
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第二編 先史・原史
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第二章 縄文時代
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第二節 豊津の縄文時代の遺跡
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一 節丸西(せつまるにし)遺跡
〔節丸西(せつまるにし)遺跡〕
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節丸西遺跡は豊津町南部で、祓川が両岸で沖積地を形成し始める部分に位置する。この一帯は祓川の氾濫(はんらん)原でもあり、水田の耕作土下には厚い砂礫(されき)層が堆積している。遺跡はこの左岸の自然堤防上から後背地にかけて広がる。遺跡の標高は五五メートル前後であるが、南部から北部に向かってしだいに低くなっている。
当遺跡は集落跡であるが、食料とした動植物が豊富に取れる主な生産活動の場は、東西両側に広がる丘陵であろう。当遺跡の所在地は大字節丸字姫本・袴田・福町の広範囲に及ぶ。
第8図 節丸西遺跡全景