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遺跡の内容

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調査によって検出された縄文時代の遺構は、落とし穴状遺構六〇基が中心である。また、包含層から押型文土器片・石斧・石匕・石鏃などが出土している。
 落とし穴状遺構は、平面形が円形と楕円形の二タイプあり、床面の穴は一つのものが多いが、二つのものもある(第2表)。また、分布は群をなすようなまとまり方をする傾向がある。
第2表 徳永川ノ上遺跡C地区落とし穴状遺構一覧表
(単位:メートル)
遺構番号上面床面柱穴備考
長さ平面形深さ長さ深さ
1号1.20.74隅丸長方形0.730.90.540.230.44
2号0.990.66楕円形0.810.90.620.250.52
3号0.840.55不整楕円形0.170.760.490.290.44柱穴内の礫あり
4号0.90.61不整楕円形0.120.750.490.30.48柱穴内の礫あり
5号1.080.73隅丸長方形0.421.10.670.320.65柱穴内の礫あり
6号1.120.72隅丸方形0.490.890.60.260.45床面に礫散乱
7号(1.03)(0.72)不整楕円形0.830.980.70.220.43
8号1.040.84隅丸長方形0.760.570.390.20.35後期後半の土器出土
9号0.680.58隅丸方形0.210.480.460.230.4床面やや上位に礫
10号(1.02)0.58隅丸長方形(0.61)0.830.50.20.49柱穴内の礫あり
11号0.80.76略円形0.850.740.680.130.07床面に礫あり
12号1.250.59隅丸長方形0.620.970.430.310.55柱穴内の礫あり
13号(1.16)0.68不整楕円形0.610.950.550.20.5柱穴二基、柱穴内の礫
14号0.910.57楕円形0.630.410.330.210.23柱穴二基、柱穴内の礫
15号1.210.74不整方形0.720.60.450.160.54遺構内から礫出土
16号0.96(0.76)略円形0.50.470.450.190.31
17号1.210.82不整長方形0.581.080.650.30.5柱穴周縁に礫あり
18号1.13(0.77)不整長方形0.730.70.320.20.11柱穴周縁に礫あり
19号(0.92)(0.57)略円形0.540.490.390.280.35床面に礫あり
20号(1.13)(0.75)楕円形0.571.010.680.280.49柱穴周縁に礫あり
21号0.880.76略円形0.510.830.810.20.41