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遺跡の内容

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縄文時代の遺構としては、落とし穴が八基確認されている。これらの落とし穴は、床面形が長方形ないし長楕円形をなし、床面には柱穴を持つ。3号落とし穴は平面形が隅丸長方形をなし、上面で長さ一・四五メートル、幅〇・四〇メートル、床面で一・三四メートル、幅〇・四二メートルと細長い形態をなし、深さは〇・三メートルである(第15図)。床面中央部には径七~一五センチメートル、深さ一五~二三センチメートルの柱穴が三基あり、柱穴の周縁部に小礫を配する。

第15図 鋤先遺跡3号落とし穴

 当遺跡の縄文時代の出土遺物では、後世の遺構の埋土中などから姫島産黒曜石製やサヌカイト製の石鏃が数点出土している。