埋葬施設としては、後期から晩期を中心に甕棺墓や土壙墓が発見されている。浄土院遺跡では甕棺墓二基、山崎・石町遺跡では甕棺墓三基、十双遺跡では土壙墓一基、松丸D遺跡では甕棺墓四基、中村石丸遺跡でも甕棺墓四基・土壙墓一基などがある。なお、小原岩陰遺跡では前期に属すると考えられる土壙から人骨が出土している。一般的に墓地の設置場所は集落内部かまたはその周辺であるが、山崎・石町遺跡、中村石丸遺跡では集落内部から埋葬施設が発見されている。