これら以外に土製品・貝製品・骨角製品などさまざまな素材を利用した道具がみられる(第7図参照)。土製品には漁網のおもりである土錘(1~3)や、狩猟用具または武器である投弾(5)のほかに、紡錘車(6)も土製品がある。東日本の円板形土製品や中国・四国地方の分銅形土製品は護符のような用途が考えられている。また、祭祀に使用されたと推定される動物をかたどった土製品(4)などもある。
貝製品は腕輪など装身具に多くみられるが、アワビなどを貝庖丁(7)として使用する場合がある。骨角製品としては、釣針(8・9)や銛(もり)・ヤスなどの漁労具のほか狩猟用具の骨鏃などがある。
第7図 弥生時代の各種道具と装身具