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目次
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第二編 先史・原史
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第三章 弥生時代
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第一節 弥生時代概説
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三 集落と墓地
倉庫
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食料を貯蔵するための倉庫は、地面を掘りくぼめた貯蔵穴と高床倉庫とがある。貯蔵穴は、地表面に比べて底の床面が広くなる形態の、いわゆる袋状の竪穴である。床面は円形と方形とがあり、大きさは一~二メートルのものが多い。貯蔵方法は籾(もみ)や稲穂をそのまま積んでいる場合が多いが、籾(もみ)などを壺や甕などの土器に入れて置くこともあった。
高床倉庫(第9図)はアジア東南部に多く見られる建築様式で、既に縄文時代中期から存在するが、弥生時代になって米倉として建築されるようになった。建物の規模は一般的に梁間(はりま)が一間で、桁行(けたゆき)が一~三間のものが多い。
第9図 高床倉庫(佐賀県吉野ケ里遺跡での復原)
集落内にはこれらの住居や倉庫以外に、井戸や土器を焼く場所などが設置される場合がある。