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生産地(水田)の拡大

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弥生時代の水田は、地形の特徴や水稲耕作の技術水準によって、湿田・半湿田・半乾田などに分けられ、水田の開発は、北部九州では縄文時代晩期末に自然堤防・谷底平野や洪積台地の縁辺部で進み、弥生時代前期には扇状地末端部や三角州の一部も開発される。中期になると耕作具に鉄器が普及し始め、水田の拡大に拍車がかかる。岡山県津島遺跡では湿田・半湿田に加えて、半乾田が自然堤防上に開発される。ただし、全国的に洪積台地や三角州が大規模に開発されるのは古墳時代以降である。