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〔金築(かなつき)遺跡〕

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 金築遺跡は祓川の沖積作用によって形成された豊津町北部の平野の北西部に位置する。この平野の西部には豊津丘陵が北方に延びている。遺跡はこの平野内の小河川によって削り残された微高地上にあり、標高は二六メートル前後である。東側の祓川までは約一・二キロメートル、西側の丘陵地までは約〇・二キロメートルの距離がある。
 周辺の弥生時代の遺跡としては、西側約一キロメートルの甲塚北部から八景山を経て、行橋市竹並南部の丘陵地には前期・中期の集落や墓地が広く分布する。また、東側約一・三キロメートルの祓川右岸の段丘上には同時期の集落が確認されている。なお、当遺跡の所在地は大字惣社字金築・字宮ノ下である。