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遺跡の詳細

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当遺跡は、弥生時代前期末から中期前半にかけての円形住居跡および貯蔵穴からなる集落跡である。
 SH024は当遺跡のやや北部に位置する円形竪穴住居跡である(第27図)。大きさは東西約五・五メートル、南北四・九メートルで、主柱穴は四本と考えられる。床面の北部壁面下には幅〇・二メートル程度の周溝がめぐる。SH051は当遺跡の中央部に位置する円形竪穴住居跡である。削平により壁は破壊されているが、円形にめぐる八本の柱穴が確認された。柱穴の掘り方は径〇・二五~〇・四五メートルである。中央部には長径〇・八メートル、短径〇・五メートルの楕円形で、深さ〇・一メートルの炉跡が検出された。床面の規模は推定で直径六メートル程度と考えられる。
 貯蔵穴は長方形のものが一基あるが、大部分は平面形が円形をなすものである。

第27図 金築遺跡SH024