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遺跡の性格

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金築遺跡は、当地域における前期から中期にかけての一般的な集落の在り方を示す。つまり、住居跡は微高地の頂上部平坦面に作られ、三~五軒で一集落を構成している。貯蔵穴は住居跡一軒につき二基の割合しか確認されていないが、斜面となる西部の調査範囲外に多数分布することが予想される。貯蔵穴の平面形が大部分円形をなすことは行橋市下稗田遺跡と共通している。
 以上のことから、当遺跡の集落は別の場所にあった拠点集落から分かれた分村と考えられる。