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遺構の詳細

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発掘された弥生時代の遣構は竪穴住居跡一棟・甕棺墓一基と貯蔵穴がある。
 SH008は、A地区北部に位置する円形竪穴住居で、東部が古墳時代後期の竪穴住居跡によって切られている。住居跡の規模は径約四・八メートルで、壁面下には周溝がめぐる。周溝内および床面上で出土した遺物からみて、弥生時代中期前半に属する住居跡と考えられる。
 SK001は、A地区中央部のやや東寄りで発見された小児用の甕棺墓である(第29図参照)。墓壙(ぼこう)は検出面で長さ一・〇〇メートル、幅〇・四六メートルで、深さは〇・二九メートルである。棺は甕と甕との合わせ口式で、墓壙にほぼ水平に置き、全長は〇・九〇メートル、最大径〇・三九メートルを計る。

第29図 源左エ門屋敷遺跡A地区SK001