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調査経過と遺跡の概要

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調査対象地は水田や畑地となっていたが、一般国道一〇号椎田バイパスと、主要地方道椎田・勝山線バイパスとの交差点部分にあたる。昭和六十一年に試掘調査が行われ、本調査は昭和六十三年二月五日から三月三十一日まで実施された。調査面積は一二〇〇平方メートルであった。検出された遺構は縄文時代から中世にまで及び、竪穴住居跡一一軒・貯蔵穴一九基・古墳一基・集石墓一基・石棺墓一基・石蓋土壙墓一基・土壙墓一〇基・土壙二三基・落とし穴状遺構五基・溝状遺構一八条などがあった(第30図参照)。このうち弥生時代に属する遺構は、竪穴住居跡・貯蔵穴・石棺墓・石蓋土壙墓・土壙墓・溝などである。ただし、竪穴住居跡の一部は弥生時代後期後半から古墳時代初頭にまで下るものもある。

第30図 神手遺跡全体図