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〔北垣(きたがき)遺跡〕

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 北垣遺跡は豊津町の南端で、祓川の西側の丘陵上に位置する。松と広葉樹と一部に竹が自生する雑木林であるこの丘陵は、頂上部では標高二〇五メートルを計り、東側の眼下には祓川の沖積平野が広がっている。遺跡が所在する尾根の最高部は標高九五メートル、尾根線上の低い部分でも七五メートルを計り、平野部とは一五~三五メートルの比高差がある。
 節丸地区では、弥生時代の遺跡は遺物の散布地を除くと、近年まで内容の明確な遺跡はほとんど知られていなかった。しかし、祓川西側の沖積平野は古代の条里の痕跡がよく残っており、弥生時代においても水田として開発されていたと推定される。当遺跡の所在地は大字節丸字北垣である。