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馬苦労(ばくろう)遺跡

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八景山南側で、甲塚方墳が所在する丘陵の西側鞍部に位置する。標高は二五メートル程度である。
 太形蛤刃石斧・石鏃などの石器と土器片が採集されている。若山遺跡に隣接することから一連の小集落の存在が予想される。
 なお、東側の甲塚方墳では墳丘の葺石(ふきいし)に板状の石材が多数転用されており、盛り土の下や周辺には墓地が存在すると考えられる。また、石庖丁(第38図)や土器片も出土しており、集落の存在も推定される。

第38図 甲塚方墳出土石庖丁