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目次
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第二編 先史・原史
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第三章 弥生時代
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第二節 豊津の弥生時代の遺跡
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七 その他の遺跡
長養池南遺跡
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長養池西岸の南部に位置する遺跡である。錦原丘陵の東側斜面のやや下位にあたり、池が満水の時には水底に没する。長さ約三〇メートルにわたり厚さ約五〇センチメートルの黒色土層が南北に走り、この包含層中から弥生土器片や土師器片・須恵器片が多く出土し、楕円形の自然石の一端を打ち欠いた石錘も採集されている。また、この包含層の上にある畑地からは石斧も採集されており、当遺跡は弥生時代から古墳時代・奈良時代にかけての集落跡と予想される。