ビューア該当ページ

長養池南遺跡

196 ~ 197 / 1391ページ
長養池西岸の南部に位置する遺跡である。錦原丘陵の東側斜面のやや下位にあたり、池が満水の時には水底に没する。長さ約三〇メートルにわたり厚さ約五〇センチメートルの黒色土層が南北に走り、この包含層中から弥生土器片や土師器片・須恵器片が多く出土し、楕円形の自然石の一端を打ち欠いた石錘も採集されている。また、この包含層の上にある畑地からは石斧も採集されており、当遺跡は弥生時代から古墳時代・奈良時代にかけての集落跡と予想される。