国道一〇号椎田バイパス建設に伴い発掘調査された遺跡で、同バイパスと旧県道椎田・勝山線が立体交差する部分の南方約一五〇メートルに位置する。弥生時代の遺構では、七基の貯蔵穴が検出されているが、うち六基は中期初頭の時期のもので、床面が長方形をなす。7号貯蔵穴は報告書では1号落とし穴状遺構としているものであるが、断面形が袋状をなすことから貯蔵穴と考えられる遺構である。中期後半に属し、床面が隅丸方形をなし、中央部に柱穴を持つ。これらの貯蔵穴を所有した集落は、段丘上位の東側に広がるものと推定される。
カワラケ田遺跡