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平塚遺跡

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祓川東岸の洪積台地上で、上原集落の南東約一〇〇メートルの墓地内にある箱式石棺墓である。この部分の標高は五七メートルで、西側の沖積平野とは約一六メートルの比高差がある。現在、当石棺墓は破壊が進んでいるが、昭和三十年代には蓋石が除去された形で旧態をとどめ、内面には全面に赤色顔料が塗布されていた。石材は壁石・蓋石とも厚みのある花崗岩で、全体として比較的大型の箱式石棺墓であった。この一帯にはなお同時期の埋葬施設が存在する可能性がある。