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〔古墳時代の始まり〕

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 弥生時代を通じて各地で成長を続けてきた地域集団は、政治・軍事面での意思決定機関を整え、クニを形成していった。これらの集団の内部では、生産や軍事・祭祀などさまざまな分野で指導的役割を果たす特定集団がしだいに頭角を現してきた。特に後期後半になると、これらの集団と一般構成員との間の格差が広がり、西日本各地で地域色の強い墳丘墓や周溝墓などと呼ばれる特定集団または個人のための墓地が築造されるようになる。