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八景山(はっけいざん)山麓古墳群

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八景山南東斜面の裾部付近に分布する六世紀後半から七世紀初頭の群集墳である。国道四九六号(旧県道行橋・山国線)や県道椎田・勝山線の拡幅工事、八景山護国神社の参道改良工事などにより一部が削平・消滅し、現存は七基である。大部分が複室の横穴石室で、墳丘はほぼ円形で直径五~一七メートル程度である。
 4号墳は本古墳群中最大で、墳丘は直径一七・三メートルで、高さは石室入口部を基準にして約八・五メートルを計る。内部主体は複室構造の横穴式石室で、玄室が長さ四メートル、幅二・三五メートル、高さ三・三〇メートルで、全長は約一〇メートルである。
 6号墳は墳丘が直径一六・五メートルで、高さ約六メートルを計る。石室は前室が発達した複室の横穴石室で、玄室が長さ二・〇五メートル、幅二・二メートル、高さ三・二メートルで、全長は四・八メートルであるが、前面は削平されている。

第25図 八景山山麓古墳群4号墳