八景山参道入り口付近に分布する四基と西甲塚住宅の北東部にある一基の合計五基からなる古墳群であるが、両者の中間にも古墳が散在していた可能性がある。八景山側の四基はいずれも墳丘が直径一五~二五メートルと推定される中型の円墳で、首長層の墓地を形成していたと考えられる。
3号墳は墳丘の周囲が開墾によって削られているが、本来は直径二五メートル、高さ六メートルを超す円墳と考えられる。石室は巨石を使用した複室構造の横穴式石室で、六世紀の後半ごろの築造であろう。
4号墳は3号墳の南約二〇メートルに位置する、推定直径二〇メートルの円墳である。石室は大きく破壊されているが、巨石利用の複室横穴式石室で、六世紀の終末ごろのものであろう。