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調査経過と遺跡の概要

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調査対象地は水田および畑となっていたが、国道一〇号椎田バイパス予定地となり、昭和六十一年の試掘調査の結果を受けて、昭和六十二年度に福岡県教育委員会が本調査を実施した。本調査は、呰見遺跡が昭和六十二年八月から昭和六十二年十二月までで、調査面積が約九〇〇〇平方メートルであった。カワラケ田遺跡は昭和六十二年十一月から昭和六十三年一月までで、調査面積は約三〇〇〇平方メートルとなっている。検出された遺構は弥生時代から平安時代に及び、呰見遺跡では竪穴住居跡七軒・掘立柱建物跡一三棟・柱列状遺構二基・門状遺構一基・井戸一基・溝状遺構五条などがあり(第33図参照)、カワラケ田遺跡では竪穴住居跡四軒・掘立柱建物跡二棟・土墳墓四基・貯蔵穴七基・溝状遺構八条などがある(第33図参照)。

第33図 呰見遺跡・カワラケ田遺跡全体図(縮尺1/1000)