ビューア該当ページ

〔古代山城の築造〕

368 ~ 368 / 1391ページ
 九州北部や中国・近畿地方の瀬戸内海沿岸の丘陵部には、石塁や土塁を伴う古代の遺跡が点在している。これらの遺跡は神籠石(こうごいし)と呼ばれ、築造時期や性格などについて明治以降盛んに議論されてきたが、近年になって朝鮮式山城との比較研究を通して、この種の遺跡が古代の山城であることが判明してきた。現在ではこれらは神籠石系山城・朝鮮式山城・奈良時代山城に区分されている(第2図)。

第2図 西日本の古代山城分布図