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豊前国府・国分寺調査研究会の発足

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研究会の発会式は同年八月一日、豊津町立「いこいの家」学習施設で行われた。当日は約一二〇人の会員が参加し、来賓には豊津町教育長進貞、九州歴史資料館学芸課長渡辺正気、梅光女学院大学教授波多野皖三、北九州市歴史博物館主幹小田富士雄各氏の出席を得た。あいさつの中で渡辺氏は「国府の解明は一朝一夕できるものではなく、地道な研究が必要で、少なくともわれわれの子・孫の代百年位はかかるという長い展望が必要で、それには遺跡が現状のまま保存されていくことを望みたい。」と述べられ、また波多野氏は「この会が地元の熱意でできたことは驚きである。各地の現状から見て、今調査しなければ五年後はどうなるだろうかと思う。熱意を持ち続けてほしい。」と述べられた。発会式後、小田氏が「豊前の国府について」と題して講演し、そのあと豊前国府推定地や豊前国分寺僧寺・尼寺跡の見学を行った。なお、会長には定村責二、監事に小林康志、事務局長に川本義継の各氏を選出したが、運営委員は次の方々が承認された。
 (行橋市)原口信行、木村秋芳、山内公二、赤崎敏男、西中孝 (京都郡)植山荒二郎、野口博明、林律子、古賀武夫、田中重臣、川本義継 (築上郡・豊前市)宮本工、濱嶋三司、座小田勉、米田鉄也 (中津市)朝田泰 (宇佐市)小倉正五