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目次
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第三編 古代(奈良・平安時代)
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第三章 律令政治の展開と郷土-奈良・平安時代-
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第六節 豊前国分寺の建立と移り変わり
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三 豊前国分寺の発掘調査
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(二) 豊前国分尼寺跡の発掘調査
〔豊前国分尼寺跡の発掘調査〕
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豊前国分尼寺は、国分僧寺と谷を隔てて約二〇〇メートル東方の丘陵上に位置する。この丘陵は南方から北方に向かってしだいに高度を下げ、尼寺付近では標高四五メートル前後を計り、丘陵上部の平坦面は幅一〇〇メートル程度で、僧寺が立地する丘陵よりやや狭い。
この丘陵のやや南方の東側斜面には、平安時代初期に国分僧寺や尼寺の瓦を焼いた徳政瓦窯跡がある。また、この丘陵の西側斜面を中心とした周辺部の畑には須恵器・土師器や青磁・白磁などの土器片が散布している。