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〔北原遺跡〕

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 北原(きたばる)遺跡は豊前国分僧寺と同じ丘陵の北北西約四〇〇メートルに位置する。この丘陵は北方に向かってしだいに低くなり、当遺跡付近では標高四二メートル前後である。遺跡の所在地は豊津町大字国分字北原である。
 当遺跡の範囲は、丘陵上の平坦面に限られており、西側は比高差約七~一〇メートルの谷が南方に延び、豊前国分僧寺と正道遺跡を隔てる小谷に続いている。また、北東約二五〇メートルには、北西―南東方向に古代の官道が走っており、豊前国府政庁推定地とは直線距離で約六〇〇メートルである。