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フビライの再征準備

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フビライは二回の失敗にも懲りることなく、一二八二年(弘安五年)九月、高麗や江南の揚州・泉州などに、大船三〇〇〇艘(そう)の建造を命じて、再征の準備を行った。翌一二八三年、兵糧二〇万石を用意させ、八月には日本へ渡ることになった。しかし、国民の疲弊を訴えて反対する者があったり、ベトナムの占城で民族的抗戦がぼっ発したりなどによって渡海は延期され、一二八四年五月、征東行中書省も廃止されてしまった。