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目次
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第五編 近世
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第三章 江戸時代
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第六節 飢饉と災害
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六 嘉永三年の風水害と同六年の旱魃
六月一日の洪水
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嘉永三年(一八五〇)には、六月の洪水、七月・八月の風水害による災害を受けた年であった。六月の洪水は、「国作手永大庄屋日記」に「昨朔日(六月一日)早朝より降雨仕り候所、夕七ツ(午後四時)過ぎより格別はげしく強雨に罷成り、暫時の間水勢相増、田方など惣水押」「村々田地水押、溝手、道橋破損の儀は数ケ所」と被害の模様を記してある。
洪水による被害は、居家の倒壊八軒、半壊五〇軒、土手の決壊は八カ所で二四〇間に及んだ。