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三階菱十字文

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小笠原第二代長経の時、次男家として分家した清経家すなわち、現在の小笠原清信の先祖の家紋が「三階菱十字文」である。修身論を論述し、小笠原礼法を確立した常興の時、ときの将軍足利尊氏から十文字を授けられたことによる説、あるいは十七代経直の時、総領家から糾方的伝をうけ道流を継いだので、総領家に遠慮して「王」の字の上下の横線を取り去り、十字文だけを残したとも伝えられている。また十王の意味であるとの伝えもある。いずれにせよだいたい足利時代に成立したものと考えられる。
 

三階菱十文字