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ごあいさつ

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宮代町長 榊原一雄

 

 平成元年度から進めてまいりました町史編さん事業も十三年の歳月がたとうとしておりますが、その間、十八冊の資料集を刊行し、好評を博しました。今回、それらを体系化し、まとめたものが本書でございます。町民の皆様をはじめ関係者のご尽力によりまして、当町の歴史を紐とく上で貴重な資料として刊行できますことは、誠に喜びに堪えない次第です。
 宮代町は、関東平野の中央部に位置し、古利根川右岸の台地と低地が半ばするという立地環境を背景として、原始・古代から現代へという一万数千年の歴史として今日にあります。それは、先人達の連綿とした営みの蓄積が生んだものであり、考古資料、古文書、石碑等のいわゆる歴史資料、さらに私たちが日々目にする景観として残されております。これらは、過去、現在、未来を繋ぐものであり、保管・保存し、活用して後世に伝えることは現代に生きる私たちの責務であると存じます。
 現在、町が進めております「農のあるまちづくり」もこうした先人達の歴史的財産である「山崎山」「ほっつけ」などを生かし、循環型社会の創造を目指し進めております。こうした意味でも、本書が果す役割は大きいものがあると確信しているところです。
 本書が宮代町の歴史を知り、また、まちづくりの資料としておおいに活用されますことをご期待申し上げますと共に、資料の提供等いただきました多くの町民の皆様、本書を作成するにあたりご尽力をいただきました町史編集委員等関係各位に厚く御礼申し上げ、ごあいさつといたします。