宮代町教育委員会 教育長 岡野義男
宮代町は、旧石器時代から続く一万数千年前から人々が住む非常に古い町ですが、それらの歴史についてここに「宮代町史通史編」としてまとめられました。誠に喜ばしい限りであり、また、ここに至るまで、多くの関係の皆様のご尽力、ご協力をいただき心から感謝申しあげます。
町史編さん事業につきましては、平成元年度に係が発足し、平成二年度から調査とともに資料集の刊行が始まりました。以来、数々の貴重な資料の発見があり、それらについては一八冊の各資料集にそれぞれまとめられました。こうした資料集をもとにまとめたのが本書であり、執筆者の皆様にはコラムを付すなど、より親しみやすく、分かりやすいようにと配慮していただき、興味深い内容となっております。
また、本書の内容をご覧いただければお分かりいただけると思いますが、町の歴史を旧石器時代から現代に至るまで八章に分け、記述いたしました。時代によりそれぞれ特色が現われておりますが、いずれの時代も恵まれた豊かな自然を背景として新しい文化を積極的に取り入れてきた風土があることがうかがえるかと思います。
二十一世紀がスタートしたばかりでありますが、こうした時期に本書が上梓できますことは、まさに「温故知新」のことわざのとおり、非常に意義深いものがあると存じます。そして、郷土宮代について一層理解と愛着を深めていただくことが出来れば幸いです。
最後に、ご多忙の中、丹念に編さんを進めていただいた委員各位、そしてご協力をいただいた多くの町民の皆様、ご指導いただきました関係の皆様に重ねて厚く御礼申しあげ、刊行にあたってのごあいさつといたします。