ビューア該当ページ

細石器

36 ~ 37 / 660ページ
細石器は長さ二~三センチ、幅〇・五センチ程度の小形の石刃と、それを剥がした後の細石核が特徴的である。細石刃(さいせきじん)は小さすぎて一つ一つでは道具として使うことができないが、木や骨の側縁に並べて埋め込むことで、初めて鋭い槍先を作ることができる。つまり個々の細石刃は、部分的な刃こぼれの際に、そこだけ取り替えればすむ便利な組み合わせ用の石器である。
 逆井遺跡から良好な資料が発見されている。

1-8 逆井遺跡出土細石器