ここで宮代町発見のアクセサリーをいくつか紹介しておく。まず耳飾りであるが、金原遺跡の第六号住居跡や逆井遺跡の第四地点から縄文時代早期後半の玦状(けつじょう)耳飾りが、また地蔵院遺跡からは縄文時代中期の滑車状の耳飾りが出土している。金原遺跡例は硬玉製で逆井遺跡例は滑石製、地蔵院遺跡例は土製である。いずれの耳飾りも直接耳たぶに穴をあけて装着するものである。
また、山崎南遺跡からは蛇紋岩製(じゃもんがんせい)のペンダントが出土している。これは、丸みを帯びた三角形状の一端に穴があけられたもので縄文時代後期中葉の土器と共に発見された。
この他、金原遺跡第七号住居跡からは指輪形の土製品が、同じく第二一号住居跡からは一部に貫通孔をもち楕円状をした有文土製品(ゆうもんどせいひん)が出土している。
1-31 宮代町出土の耳飾やペンダント
(上段左から)地蔵院遺跡 金原遺跡 逆井遺跡 山崎南遺跡
(下段)金原遺跡(2つとも)