新四国八十八ヶ所の八六番で、西原村宝珠山地蔵院といわれ、ご詠歌は「ろくどうの うけてのてらに まふでして ミゝにやのこる かねのひとこゑ」と詠われている。
明和五年(一七六八)銘の半鐘は、西原、煤戸(すすど)(字西原)、台越(字姫宮)(だいのこし(あざひめみや))などの人々が佐野天明金谷町(栃木県佐野市)の鋳物師丸山善太良に依頼し鋳造されている。阿弥陀如来は、平安仏の様子を表現している古仏像である。勝軍地蔵は、地蔵院の本尊で、地蔵院七世法印覚了の代の天保九年(一八三八)に彩色修理がなされている。
3-113 地蔵院勝軍地蔵