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目次
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第三編 近世
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第五章 江戸時代の宗教と信仰
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第三節 人々の信仰
六十六部
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六十六部とは、法華経六十六部を書写し、日本六六か国を遍歴して霊塚に一部ずつ納めることをいう。法華の行者が、全国の霊場または一の宮を巡拝し、法華経を唱える者をいう場合と廻国の修行者をいう場合がある。近世は、ねずみ木綿の着物を着用し、前帯に鉦(かね)をつけ、仏龕(ぶつがん)を背負って巡礼しながら法経経普門品を六六の寺院に納め歩いた。