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目次
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第三編 近世
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第五章 江戸時代の宗教と信仰
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第四節 寺社の参詣
旅の習俗
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旅に出るときは、親戚や近隣の人々は餞別を送り、送る者送られる者が互いに水盃をかわし、村外れまで見送られ旅に出た。旅立ちや旅帰りにも制約があり、暦にみえる不成日や仏滅、三隣亡などの凶日は避け、大安、友引などの吉日を選んでいる。また、不吉の夢を見たり、鳥鳴きが悪いとか、草鞋の紐が切れたとかいって出立を見合わせたり、七日帰りや片月見を嫌う風習もあった。