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荒神様

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秋の行事の中で特徴的なものとして、荒神様のお祭りがある。これは各家で竈(かまど)にお祭りしている火の神様である荒神様に十月三十一日、十一月十五日、十一月三十一日にそれぞれ供え物を上げるものである。荒神様は十月三十日に出雲(いづも)の旅立ち、十一月三十一日にその家の嫁を探して帰ってくるという。また、十一月十五日には「中帰り」といい、一旦留守の子どものために家に戻ってくる日といわれている。これらの日には、儀礼食であるぼたもちや団子を作って供えている。