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須賀中学校

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昭和二十二年四月一日、戦後の混乱の中で誰しもが疲れきっていたさなか、新しい希望にもえて新学制実施により須賀村立須賀中学校が創立された。四月二十一日開校式が挙行された。翌年九月には、早くも校章が制定されている。同二十五年十月、小学校に隣接して新校舎が建設されその起工式が行われた。同二十六年一月十日上棟式、そして年度末には校舎は完成し、四月十六日竣工式が挙行された。新校舎は木造二階建て、八教室であった。
 昭和二十二年度には、生徒数、男一〇五人、女九一人、合計一九六人、翌年には二一九人、二十四年二三二人、そして、校舎の完成した二十六年には二三一人であった。クラス数は記録に無いが、昭和二十九年度は各学年二クラスと記録されている。予算は、昭和二十二年度では一四万七七一六円、二十三年度二九万二八五〇円、校舎の建設された二十五年度は四四六万一〇〇〇円、翌年には五五万二九七一円となっており、約四〇〇万円近くが学校建設費に充てられた。
 学校発足当時、問題があると見られる戦前の図書や記念集など焼却が命ぜられ、教材不足の中、小学校の一室で勉強が始められた。教科書も新聞紙を綴ったようなものであったという。食料難時代、畑仕事も教育の一環として行われたようである。

4-92 須賀小学校航空写真(昭和20年代)(渋谷氏所蔵)